ZAZEN BOYS『ZAZEN BOYS4』

このアルバムにはZAZEN BOYSの代表曲である『Asobi』や『Honnoji』といった楽曲が収録されています。
それまでのZAZEN BOYSのアルバムではバンドサウンドを基調としたものが多かったのですが、このアルバムではボーカルの向井秀徳がシンセサイザーを弾いていたり、ドラムが打ち込みになっていたりとZAZEN BOYSの新しい方向性を示す一枚となっていると思います。
このサウンドのデジタイズにより、今までとは違った狂気が加わっているのです。
今まではあくまで生音に拘り、人的な技術で作り出していたものが、デジタルの力により、より整列された狂気を生み出しています。
その『Asobi』、『I Don’t Wanna Be With You』をはじめとしたサウンドのデジタル化を表象する楽曲の流れの中で、一際今までの生音の作風を踏襲した『Honnoji』がこのアルバムの大きなフックになっていると感じます。
この曲を聴くと、やはりこのアルバムはZAZEN BOYSのアルバムであると感じると同時に、いかに音がデジタイズされようとも、その根源にある確固たるものは変わらないのだなという安心感もあるのです。
そして、それは作詞作曲を手掛ける向井秀徳の意図する部分でもあり、わざわざこのアルバムに『Honnoji』という楽曲を入れた意味ではないかと思います。
このアルバムは、ZAZEN BOYSの新たな作風を示したという点からも、その後の活動においても大きな分岐点となるものであり、リスナーへの新たな挑戦的な一枚ともいえるのではないでしょうか。
個人的に、聴くたびにゾクゾクさせてくれる大好きな一枚です。